Friday, September 07, 2018 10:33 AM

死者9人、心肺停止9人 安否不明22人、救助続く

 北海道で最大震度7を観測した地震から丸1日たった7日、土砂崩れで多くの家屋が倒壊した厚真町で、道警と消防、自衛隊が懸命の救助活動に当たった。菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で死者数を16人としたが、同日夕に9人に訂正し、謝罪した。ほかに心肺停止が9人。菅氏は「集計段階で心肺停止者をまとめて死者に計上していた」と説明した。道庁によると安否不明は22人。

 道内全域で起きた停電は半数以上が解消した。電力の回復を受け、7日昼前に新千歳空港で運航が再開し、北海道新幹線や札幌市の地下鉄、路面電車の運行も始まった。安倍晋三首相は同日、地震の関係閣僚会議で「8日中に、一部地域を除いて停電が解消される見込みになった」と述べた。断水は最大時47市町村の6万6587戸に達したが、半数以上の自治体で給水が再開した。

 北海道では8日にかけて寒冷前線が通過し大雨になる見通し。気象庁は今後最大震度7程度の地震が起こる可能性もあるとしており、揺れの大きかった地域などで土砂災害に注意するよう呼び掛けている。また札幌市東区で震度6弱を観測していたと公表。これまで市内では5強が最大としていた。(共同)