Friday, September 07, 2018 10:33 AM
拉致再調査合意は「無効」 北朝鮮、担当幹部が明言
北朝鮮が日本人拉致問題の再調査を含む包括的調査を約束した2014年5月のストックホルム合意について、北朝鮮の複数の対日外交担当幹部が「無効だ」と明言していることが7日分かった。最近、平壌を訪れ同幹部らと会った複数の関係者が明らかにした。02年9月に当時の小泉純一郎首相と金正日総書記が署名、国交正常化の早期実現をうたった日朝平壌宣言は維持する考えを示した。
日本政府に伝わることを前提に語ったとみられる。日朝対話を模索する安倍政権に対し、制裁解除など関係改善に向けた行動が不可欠だと強調し、拉致問題に主眼を置いた協議には応じない姿勢を明確にする狙いがありそうだ。
同幹部らは、ストックホルム合意を受けて立ち上げた特別調査委が拉致被害者や残留日本人、日本人妻、遺骨の問題などを包括的に調べ、結果はすべて日本に通知したとした上で「日本政府はそれを国民に正しく伝えていない」と主張。合意は独自制裁再発動など日本側の行動によって「破棄された」と話した。(共同)
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