Monday, September 10, 2018 10:29 AM

介護職3割、退社を意識 労組調査、低賃金が理由

 月給制で働く介護職員の約3割が退社を意識していることが、労働組合「日本介護クラフトユニオン」が10日発表した2018年度就業意識実態調査で分かった。理由は「賃金が低い」が最多だった。別の業界に移りたい人も増えている。

 ユニオンの染川朗事務局長は「仕事が好きなのに離職せざるを得ない人もいる。政府は賃金を他産業並み水準に引き上げるべきだ」と指摘した。3〜4月に実施し、2994人から回答を得た。

 「この仕事を続けたいと思うか」との設問に対する月給制職員の回答で「今の会社で続けたい」が67.0%だった。一方「介護業界以外の仕事をしたい」が14.3%、「介護業界の違う会社で続けたい」が9.2%、「働きたくない」が4.9%で、これらを合計すると約3割だった。「介護業界以外」との答えは同様の設問があった16年度調査(9.7%)の約1.5倍に拡大。(共同)