Monday, September 10, 2018 10:29 AM

改憲、1強政治で論戦開始

 自民党総裁選(20日投開票)に立候補した安倍晋三首相(党総裁)と石破茂元幹事長は10日、党本部で開かれた演説会や共同記者会見で、政策に関する所見を表明した。安倍氏は「憲法にしっかり自衛隊を書き込む」と述べ、9条改正への決意を示した。石破氏は「改憲は必要なもの、急ぐものから始める」として、参院選「合区」解消と緊急事態条項の新設を挙げた。官邸主導で意思決定する「1強政治」や経済政策、災害対策なども争点に応酬を繰り広げ、論戦が本格的に始まった。

 安倍氏は会見で、秋の臨時国会への党改憲案提出を目指す意向を改めて明言。9条改憲について「国民投票に付すことで急速に議論が深まり、理解が進むこともある。あと3年でチャレンジしたい」と意気込んだ。

 政治手法を巡り森友、加計学園問題で受けた批判に対し「謙虚に丁寧に政権運営に当たる」と理解を求めた上で「公平公正な行政プロセスの上に政治がリーダーシップを発揮しながら、選挙で約束したことを実行に移すべきだ」と力説した。(共同)