Monday, September 10, 2018 10:30 AM

共同活動実施へ作業加速 日露首脳、来月調査団

 安倍晋三首相は10日夜(日本時間同)、ロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。海産物養殖など5項目で合意した北方領土での共同経済活動に関し、具体的内容の実施に向けた作業の進め方で合意。日本が調査団を10月初めに現地に派遣することで一致した。今後、取り組みを加速させる。北朝鮮問題では非核化に向けた連携を確認した。両首脳の会談は5月のモスクワ以来で、通算22回目。

 会談後の共同記者発表で、首相は「会談で共同経済活動の実現に向けたロードマップ(行程表)を承認した」と強調。北朝鮮の非核化に関しては「ロシアと緊密に連携していく」と述べた。

 今回の会談を受け、首相は首脳間の信頼醸成を進め、領土問題解決と平和条約締結に向けた議論を加速させたい考えだが、進展につながるかは見通せない。(共同)