Monday, September 10, 2018 10:31 AM

スウェーデン極右が躍進 総選挙、少数連立政権か

 任期満了に伴うスウェーデン議会(定数349)総選挙の投票が9日行われ、選管当局が発表した暫定開票結果によると、反移民を掲げる極右の野党、民主党が第3党にとどまったものの、2014年の前回選挙から得票率を大きく伸ばし躍進した。第1党は与党、社会民主労働党で、同党など中道左派ブロックと第2党の穏健党など中道右派ブロックは拮抗する結果となった。

 新政権発足に向けた各党の協議が本格化。中道左派ブロック、中道右派ブロックとも過半数に及ばず、今回も少数連立政権となる公算が大きい。各党による協議難航は確実で、政権交代となるかどうかは見通せない。

 欧州では中東などからの移民や難民の大量流入をきっかけに、反移民を掲げる右派のポピュリスト政権がハンガリーやオーストリア、イタリアなど各地で台頭。移民受け入れに寛容だったスウェーデンでも反移民勢力が伸長したことは内外で衝撃を持って受け止められている。(共同)