Tuesday, September 11, 2018 10:55 AM

米の手法「正当性欠く」 中国大使、貿易摩擦で批判

 中国の程永華駐日大使は11日、東京都内で講演し、米中貿易摩擦を巡り「米国のやり方には合法性、正当性が欠けている」と主張し、対中圧力を強めるトランプ政権を批判した。世界貿易機関(WTO)のルールに基づき対処すべきだと訴え「米国は常に自分ファースト。国内法で国際問題を解決しようとする」と述べた。

 貿易赤字の原因は低貯蓄率や対外輸出制限といった米国側の構造的な仕組みにあると指摘し「貿易不均衡の主な責任は中国にはない」とも語った。

 日中関係については、両国がアジアの経済大国として、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」などを通じて地域の発展に協力していくべきだと指摘。一帯一路に関し「日本の各界の姿勢が積極的になっている」と歓迎の意を示した。(共同)