Wednesday, September 12, 2018 11:42 AM

クボタ、検査データ改ざん 鋼板生産設備の部品で

 クボタは12日、鉄鋼メーカー向けに出荷している鋼板などの生産設備の部品で検査の品質データを改ざんする不正があったと発表した。部品の硬さや合金の配合比率などで顧客と取り決めた品質基準を満たしていない製品で、検査成績書に実際とは異なる虚偽のデータを記載するなどしていた。この部品の納入先99社のうち85社に不正のあった部品を出荷したことが確認されているという。

 木股昌俊社長は大阪市で記者会見し「取引先、関係者の皆さまに多大なるご心配、ご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げます」と陳謝した。経営責任については「再発防止の陣頭指揮に当たることが経営トップとしての責務だ」と述べた。

 問題があったのは、製鉄所などで金属の塊に圧力を加えて薄く平らな鋼板などに加工する工程で使われる「圧延用ロール」と呼ばれる部品。クボタの阪神工場尼崎事業所で生産され、2017年度の売上高は約44億円となっている。(共同)