Thursday, September 13, 2018 10:34 AM

非核化と終戦宣言区別を 元米高官、停滞打開へ提言

 北朝鮮核問題に関する6カ国協議の米次席代表を務めたビクター・チャ氏とデンマーク元米国防副次官補は、米朝の非核化交渉の停滞を打開するため、非核化と朝鮮戦争の終戦宣言の協議を切り離して進めるべきだと提言した。両氏の連名での寄稿を12日、ブルームバーグ通信が配信した。

 非核化を巡っては、米政府は核計画の申告や査察受け入れなど具体的な行動を求めているが、北朝鮮は信頼醸成のため終戦宣言を優先するよう米側に要求し、交渉が行き詰まっている。

 両氏は「米朝は世界観が根本的に異なるため、交渉はこれまで破綻してきた」と指摘。非核化と終戦宣言のどちらが先かという議論に執着し続ければ、たとえ米朝首脳が再会談しても成果は乏しいと断じた。(共同)