Thursday, September 13, 2018 10:36 AM

北海道地震「激甚」指定へ 首相表明、復旧支援を加速

 北海道で震度7を観測し、41人が亡くなった地震に関し安倍晋三首相は13日、官邸で開かれた関係閣僚会議で「激甚災害に指定する見込みとなった」と表明した。指定により、被災自治体への復旧支援を加速させる。発生から1週間を迎えた被災地では、住民らが犠牲者を悼み、悲しみを新たにした。現在も1452人が避難生活を送っている。

 政府は被害状況の調査を進め、閣議決定する方針。指定により、自治体の復旧事業に対する国の補助率が1〜2割程度引き上げられ、被災企業が再建資金を借りやすくなる。農業関連は地域を特定せず広く対象とし、道路など公共土木施設や中小企業の支援については北海道の厚真、安平、むかわ3町を「局地激甚災害」に指定する見通し。

 大規模な土砂崩れが発生し、36人が死亡した厚真町の役場前では、正午を知らせるサイレンとともに、宮坂尚市朗町長や職員らが黙とうした。宮坂町長は「国民の皆さんの支援を糧に、町民一丸となって生活再建の歩みを進める」と語った。(共同)