Thursday, September 13, 2018 10:38 AM
平和条約交渉再開へ調整 首相、領土原則を維持
日本政府は13日、ロシアが言及した平和条約締結交渉再開について、正式な提案があれば応じる方向で調整に入った。「条約締結は北方領土の帰属問題解決が前提」との原則を維持する安倍晋三首相の意向を受け、対ロ協議に臨む。外務次官級以上の高官レベルでの交渉を想定している。複数の政府関係者が明らかにした。帰属問題の棚上げを念頭に、前提条件なしの年内締結を提起したプーチン大統領との駆け引きが本格化する。
ロシア極東ウラジオストクから帰国した首相は13日午後、公明党の山口那津男代表と会談し、プーチン氏の提案に関し「条約締結への意欲の表れだ。北方四島の帰属を解決し、平和条約を締結するという基本に変わりはない」と述べた。
事務レベルの平和条約締結交渉は、ロシア側の意向で2016年夏以降中断している。交渉再開を巡り、ロシアのモルグロフ外務次官は12日、自国メディアに「われわれは準備ができている」と意欲を示した。(共同)
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