Thursday, September 13, 2018 10:38 AM
総資産膨張1600兆円 金融緩和で日米欧3中銀
日米欧の3中央銀行の総資産合計が、リーマン・ショック時の10年前の400兆円から4倍に膨張、1600兆円規模に達していることが13日、各中銀の統計で分かった。金融危機時に、各中銀は世界経済を下支えするために市場に資金供給する大規模な金融緩和を実施、国債などの資産を大量に購入した結果だ。
各中銀は積み上がった保有資産を圧縮するなど「出口戦略」に時間がかかるため、新たな危機対応の政策余地に乏しい状況となっている。
証券大手リーマン・ブラザーズが2008年9月に経営破綻し危機の発端となった。日銀の総資産は今年8月末時点で名目国内総生産(GDP)の548兆円を上回る550兆円に拡大し、リーマン破綻前の08年8月の109兆円から5倍に。米連邦準備制度理事会(FRB)の総資産はピーク時から減ったが、4.5倍の4兆2663億ドル(約475兆円)に上る。欧州中央銀行(ECB)も3倍を超える総資産を抱える。(共同)
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