Tuesday, September 18, 2018 11:05 AM

独車3社、カルテルで調査 EU、排ガス浄化開発巡り

 フォルクスワーゲン(VW)などドイツの自動車大手3社が排ガス浄化技術の開発を巡ってカルテルを結び競争を回避していた疑いがあるとして、欧州連合(EU)欧州委員会は18日、EU競争法(日本の独禁法)違反の疑いで本格調査を開始したと発表した。

 違法行為が認定されれば、多額の制裁金が科される可能性がある。VWなどは違法ソフトウエアによる排ガス規制逃れ問題で打撃を受けたが、カルテル認定となれば、ドイツ車のブランドイメージが大きく損なわれるのは必至だ。

 欧州委によると、アウディ、ポルシェなどのブランドを含むVWグループとBMW、ダイムラーは、ディーゼル車とガソリン車の双方で「(コストがかさむ)排ガスの有害物質を抑制する装置の開発などを巡り、競争を避けることで合意した」可能性があるという。ベステアー欧州委員(競争政策担当)は「消費者は排ガスの少ない車を買う機会を奪われた恐れがある」と訴えた。(共同)