Tuesday, September 18, 2018 11:07 AM

自民総裁選あす投開票 安倍氏優勢、実績訴え

 自民党総裁選は20日の投開票に向けて最終盤に入った。連続3選へ優勢が続く安倍晋三首相(総裁)は18日、農林水産物の輸出や観光振興の統計を引き合いに地域経済活性化の実績をアピールした。追う石破茂元幹事長は街頭演説で、アベノミクスの見直しを訴え、政権の政治姿勢を批判。「非安倍」の地方票を獲得しようと全力を挙げた。両氏の舌戦が熱を帯びた。

 党員・党友による地方票は原則郵送で19日に投票が締め切られる。各地方組織は翌20日昼までに集計し、党本部に報告。ドント式で振り分けられた地方票(405票)の結果は、20日午後に投票する党所属国会議員(405票)の開票結果とともに公表される。計810票の過半数を獲得した候補が、その後の両院議員総会で正式に総裁として選出される運びだ。

 安倍氏は党内5派閥の支持を受けて国会議員票の8割超を確保する勢い。地方票対策も組織力を生かした党員集会の開催や電話作戦を推進している。18日の長野市の党員集会では、石破氏が力を入れる地方創生を意識し「農林水産業を必ず守り抜く。守るためには攻めないといけない。農林水産物の輸出は5年連続、過去最高となった」と強調した。(共同)