Wednesday, September 19, 2018 11:27 AM

正恩氏、核施設廃棄の用意 米の「相応の措置」条件

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領は19日、平壌で2日目の首脳会談を行い、合意文書「9月平壌共同宣言」に署名した。金氏は米国による「相応の措置」を条件に北西部寧辺の核施設を永久廃棄する用意があると表明。早期のソウル訪問も約束した。トランプ大統領は19日、記者団に「素晴らしい進展」があったと述べ、歓迎した。膠着していた非核化を巡る米朝交渉が再開する公算は大きいが、米国に同時行動を求める北朝鮮側の姿勢は原則変わっていない。

 韓国取材団によると、金氏は会談後の共同記者会見で「朝鮮半島を核兵器も核の脅威もない平和の地とするために努力していく」と明言。共同宣言には、寧辺の核施設廃棄の意思のほか、北西部東倉里のミサイル発射台を関係国の専門家による立ち会いの下で永久廃棄することも盛り込んだ。

 文氏は20日にソウルに戻り、国連総会出席のためニューヨークを訪問して24日にトランプ氏と会談。今回の南北首脳会談の結果について説明する予定だ。(共同)