Thursday, September 20, 2018 10:25 AM

ロシアの資格停止を解除 東京大会に前進、WADA

 世界反ドーピング機関(WADA)は20日、セーシェルで理事会を開き、国ぐるみのドーピング問題で、資格停止処分を受けていたロシア反ドーピング機関(RUSADA)が資格回復の条件を満たしたとして処分の解除を発表した。

 ただしタス通信によると、モスクワの検査所が保管する検体やデータの提供を年内にできなければ、再度資格停止とする条件が付いた。処分解除についての投票結果は、賛成9、反対2、棄権1だった。

 RUSADAの再認定は、ロシア・パラリンピック委員会(RPC)やロシア陸連に対する処分解除の重要な判断材料となり、ロシア選手団の2020年東京五輪・パラリンピック出場にも前進となる。一方、今回の判断を巡っては、欧米や日本を含む各国の反ドーピング機関が理事会審議の延期を要求する共同声明を出すなど批判が高まっており、混乱は避けられない情勢だ。(共同)