Thursday, September 20, 2018 10:26 AM

中国版GPSを拡大へ シルクロードをカバー

 中国国営通信新華社は20日、中国独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」のカバー範囲拡大に向けて中国が19日夜、2基の衛星を打ち上げたと伝えた。中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の各国を覆う体制を年内に整えるとしている。米国のGPSに対抗する。

 四川省の西昌衛星発射センターから、2基を搭載したロケットを打ち上げた。北斗は既にアジア太平洋をカバーする第2期システムが運用中。今回の衛星は第3期のうちの13、14基目で、年末までに18基に増やす。東南アジア、中央アジア、中東などをカバーするとみられる。

 中国は、カーナビや船の航行システム、災害時の通信などに活用できるとして各国に北斗の利用を呼び掛けている。2020年ごろには範囲を全世界に広げる計画。ただ軍事目的の運用も可能で、米国などに警戒されそうだ。(共同)