Friday, September 21, 2018 11:15 AM

文科次官、局長が引責辞任 贈収賄事件で懲戒処分

 政府は21日の閣議で、文部科学省幹部が絡む贈収賄事件を受け、同省の戸谷一夫事務次官(61)と高橋道和初等中等教育局長(57)の辞任を了承した。林芳正文科相は同日、贈賄罪で起訴された元コンサルタント会社役員の谷口浩司被告(47)から飲食接待を受けていたなどとして、戸谷氏と高橋氏、義本博司高等教育局長(56)の3人を減給の懲戒処分とした。

 文科省では昨年、天下り問題で前任次官の前川喜平氏も引責辞任しており、2代連続という異例の事態。組織の立て直しが急務となる。林氏は記者会見で「極めて遺憾で、心よりおわび申し上げる。信頼回復に努めたい」と陳謝。戸谷氏も記者団に「国民に不信を与え、深く反省している」と謝罪した。後任の次官は当面置かず、藤原誠官房長(61)が職務を代行する。

 処分内容は、戸谷氏が減給10分の1(3カ月)、高橋氏が同(2カ月)、義本氏が同(1カ月)。戸谷、高橋両氏は部下への監督責任もあるとした。ほかに柿田恭良総務課長(53)が訓告処分。(共同)