Friday, September 21, 2018 11:16 AM

核合意存続、正念場に イラン大統領、国連総会へ

 イランのロウハニ大統領が23日、国連総会出席のためニューヨークへ出発する。イラン核合意を離脱した米国の単独行動主義を批判するとともに、対イラン制裁の打撃を緩和する具体策を関係国に求める。崩壊の危機にある核合意の存続に向けた交渉が正念場を迎える。

 ロウハニ師は25日からの一般討論演説に臨む。イランは、トランプ政権の核合意離脱を「一方的な決定で(核合意を承認した)国連安全保障理事会決議の露骨な違反」「国際法の原則をねじ曲げる行為」(サレヒ副大統領兼原子力庁長官)などと非難してきた。

 ロウハニ師は演説で米国を批判し、合意を順守する自国への支援を訴えるとみられる。日本やフランスなどとの首脳会談も予定している。トランプ氏はロウハニ師との首脳会談を呼び掛けているが、イラン側は受け入れない姿勢を見せている。(共同)