Monday, September 24, 2018 10:39 AM

モルディブで政権交代 大統領選、中国依存脱却へ

 インド洋の島国モルディブで23日行われた大統領選は開票が進み、選挙管理委員会は24日、暫定集計でモルディブ人民主党主導の野党連合のソリ候補(54)が当選に必要な有効投票の過半数を獲得したと明らかにした。ソリ氏はこれに先立ち記者会見し「全てのモルディブ人の大統領になる」と勝利宣言した。選管は30日までに最終結果を発表する。

 与党モルディブ進歩党のヤミーン大統領(59)は強権政治を敷き、中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の下、支援を受けてインフラ整備を進めた。ソリ氏は中国に依存した外交政策からの脱却や民主的な政治を訴えており、中国の海洋進出を警戒する地域大国インドや日本、米国は、今後の政権運営を慎重に見極めていくとみられる。

 ヤミーン氏は2013年の大統領就任後、2度の非常事態宣言を出し、野党指導者らを逮捕。開発を巡る汚職のうわさも絶えず、国民の間で反発が高まっていた。(共同)