Monday, September 24, 2018 10:41 AM

米中、制裁関税第3弾発動 2000億ドル対600億ドル、日用品も

 トランプ政権は24日午前0時(日本時間午後1時)すぎ、中国の知的財産権侵害に対抗し、2000億ドル(約22兆5000億円)相当の中国からの輸入品に10%の追加関税を課す制裁第3弾を発動した。日用品に対象が広がり、総額は輸入額のほぼ半分となる計2500億ドルに達した。中国も新たに600億ドル(約6兆6000億円)相当の米国からの輸入品に5%か10%の追加関税を課す措置の発動に踏み切った。

 トランプ大統領は中国が報復すれば、残りの全ての輸入品に25%の制裁関税を課すと表明。世界1、2位の経済大国間の「貿易戦争」は拡大する一方で長期化懸念が強まっている。米個人消費や中国企業への悪影響は不可避で、世界経済の先行きに影を落とす。

 両国に歩み寄る兆しは見られず、摩擦解消に向けた閣僚級協議開催のめども立っていない。(共同)