Thursday, August 25, 2016 6:09 PM

前原氏が民進代表選出馬 中間派取り込みに活路

 民進党の前原誠司元外相(54)が代表選への立候補に踏み切った。協力を求めていた中間派グループの取り込みに一定の活路を見いだし、勝負に出た格好だ。独走状態だった年下の蓮舫代表代行(48)に十分対抗できるだけの勢力は固め切れていないのが実情だが、ここで出馬を見送れば世代交代が進んでしまいかねず、危機感を抱えながらの「見切り発車だ」(若手)との声も漏れる。

 「蓮舫さんは発信力もあるし、歯切れも良い。清新なイメージを持った素晴らしい方だ」。前原氏は25日、記者団に時折、笑みを浮かべながら蓮舫氏を持ち上げた。蓮舫氏の勢いを恐れているのは明らかだった。

 当初、非主流派で保守系の前原氏は、同じ立場の「3派連合」と呼ばれる細野豪志元環境相、長島昭久元防衛副大臣、馬淵澄夫元国土交通相の各グループ(計約25人)との連携を当てにしていた。だが細野氏は8月初旬、蓮舫氏を支持する意向を示し、長島氏は出馬への意欲を見せた。前原氏は「この世界、いろいろあるから…」と言葉を濁し、早々と戦略変更を迫られる形となった。(共同)