Tuesday, September 25, 2018 10:38 AM

米韓、改定FTA署名 トランプ政権に大幅譲歩

 米国と韓国は24日、トランプ大統領と文在寅大統領の首脳会談に合わせ、米韓自由貿易協定(FTA)の改定協定文に署名した。韓国との間に貿易不均衡があるとトランプ氏が問題視して協定の再交渉が始まり、今年3月に韓国側が大幅譲歩する形で大筋合意していた。トランプ政権は貿易問題で各国に強硬姿勢を取っており、25日からの日本との貿易協議にも影響を与える可能性がある。

 米韓FTAの再交渉は約3カ月で合意した。韓国は対北朝鮮で米国との連携を重視し、長期化を避けたもようだ。再交渉の過程で米国は鉄鋼などの輸入制限を持ち出して早期妥結に圧力をかけた。日米協議でも、トランプ政権は最終的にFTAの締結を目指しているとされる。

 米韓の改定FTAでは対韓貿易赤字の主因である自動車分野で米国が韓国に改善を要求。米国が韓国製ピックアップトラックに課している関税の撤廃時期を従来の2021年から41年に延長するほか、米国の安全基準のまま韓国で販売できる米国製車の台数を倍増させることなどが主な内容。(共同)