Friday, September 28, 2018 11:33 AM

10月首脳会談へ万全準備 日中外相、条約40周年

 河野太郎外相はニューヨークの国連本部で27日、中国の王毅国務委員兼外相と会談した。日中平和友好条約の発効40周年に合わせた安倍晋三首相の10月訪中に向け、万全の準備を進める方針で一致した。両政府は、首相と習近平国家主席との首脳会談を同月24日に開く方向で最終調整中。首相は首脳会談で、対北朝鮮制裁の継続履行を習氏に要請する方向だ。

 北朝鮮への圧力政策を通じて拉致・核・ミサイル問題を動かしたい日本政府は、ロシアと共に制裁緩和に前向きな姿勢を見せる中国の動きに神経をとがらせる。首脳会談では、習氏からどの程度の協力を得られるかが課題になる。

 北朝鮮対応を巡り河野氏は外相会談で、中国政府の取り組みは不十分だとの認識を示唆した。北朝鮮による制裁逃れの一つである「瀬取り」に関し、中国近海での事例が多く、中国の国旗を掲げた船の関与も見受けられると伝えた。河野氏によると、王氏は「厳しく対応する」と応じた。(共同)