Tuesday, October 02, 2018 10:45 AM

終戦宣言で取引せず 北朝鮮外相、訪米終える

 北朝鮮の朝鮮中央通信は2日付の論評で、朝鮮戦争(1950〜53年)の終戦宣言を巡り、非核化措置と引き換えに得る対象ではなく米国が先に応じて当然の措置だとの立場を強調、「米国が望まないのなら、われわれも強いて(終戦宣言に)恋々とすることはない」とけん制した。

 国連総会出席のためニューヨークを訪問、ポンペオ米国務長官らと会談した北朝鮮の李容浩外相は1日、約1週間の滞在を終了。米国出国に合わせて論評を出した可能性がある。ポンペオ氏は今月中に訪朝する予定で、米朝交渉が本格化する。

 論評は、終戦宣言は朝鮮半島の平和体制構築のため「最も初歩的で先に取り組むべき措置」だと主張。北朝鮮が6月の米朝首脳会談後、非核化へ重大な措置を取っているのに対し「米国は依然、制裁で屈服させようとしている」と批判した。(共同)