Tuesday, October 02, 2018 10:45 AM

「ネット中立」義務化 カリフォルニア州が州法、政権反発

 カリフォルニア州のブラウン知事は9月30日、すべてのインターネット接続を平等に取り扱う「ネットの中立性」規制を通信会社に義務付ける州法案に署名した。規制撤廃を進めるトランプ政権は猛反発しており、司法省は無効を求め同州で提訴した。

 規制は、通信会社が、大容量でデータのやりとりをする動画配信業者などに対し、通信速度を意図的に遅くしたり、追加料金を取って高速通信環境を提供したりすることを禁じる。

 オバマ前政権の要請で、放送通信事業を監督する連邦通信委員会(FCC)が導入したが、規制緩和を掲げるトランプ政権の意向を受けFCCは撤廃に転じていた。撤廃に関し、通信業界は経営の自由度が高まるとして歓迎。だが、グーグルやインターネット動画配信ネットフリックスなどは費用負担がかさむ恐れがあると反発していた。カリフォルニア州では規制を復活させる州法案が提出され、8月末に州上院で可決された。(共同)