Tuesday, October 02, 2018 10:47 AM

米姉妹都市に関係解消通知 大阪市長、慰安婦像問題

 大阪市は2日、サンフランシスコ市のロンドン・ブリード市長に対し、姉妹都市関係解消を通知する吉村洋文市長名の書簡を送ったと発表した。旧日本軍の慰安婦問題を象徴する少女像の寄贈を受け入れたことに関し、見解をただした書簡に返答がなかったためとしている。

 吉村市長は「これまで像を公共物化しないよう求めてきたが、一切受け入れてもらえなかった。姉妹都市は相互の高度な信頼関係の中で成立するが、その関係は破壊された」と市役所で記者団に強調した。

 サンフランシスコ市では中国・韓国系の地元団体が民有地に少女像と碑文を設置し、昨年10月に同市へ寄贈。エドウィン・リー前市長が同11月、寄贈の受け入れを決める文書に署名した。

 吉村市長は同12月、姉妹都市関係の解消を決めたが、リー氏が急死したため通知を延期。今年7月、新市長に就任したブリード氏に対し、少女像の受け入れを決めたリー氏の方針への見解をただす書簡を送り、9月末までの回答を求めていた。(共同)