Wednesday, October 03, 2018 10:39 AM

トランプ氏、父に巨額借金 自力「不動産王」は虚像か

 トランプ大統領の巨額脱税関与疑惑に関連し、ニューヨーク・タイムズ電子版は2日、トランプ氏が不動産業を営んでいた父から、総額で少なくとも6070万ドル(約69億円)の借金を重ね、大半を返済していなかったと報じた。現在の価値では1億4000万ドルに相当するという。

 報道が事実であれば、自力で財を成し「不動産王」になったとするトランプ氏の主張が虚偽だったことになり、11月の中間選挙を前に野党民主党にとって攻撃材料となりそうだ。サンダース大統領報道官は「トランプ氏の家族に対する誤解を招く攻撃だ」と報道を全面的に否定した。

 脱税関与疑惑の報道を受け、ニューヨーク州の税務当局は2日、疑惑の調査を進める方針を明らかにした。トランプ氏は大統領就任時に、慣行に反して納税申告書の開示を拒否しており、国民の不信感の高まりは避けられそうにない。(共同)