Wednesday, October 03, 2018 10:40 AM

米朝、早期再会談へ詰め 中間選挙見据え判断

 ポンペオ米国務長官が4度目となる7日の北朝鮮訪問を決めた。停滞する非核化はトップ会談で打開する以外に活路が見えにくく、トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による再会談への詰めが焦点となる。11月6日に迫った米中間選挙がトランプ氏にとって最大の関心事だが政権与党は劣勢にある。米朝交渉の進展を外交的成果として誇示するためにも選挙日程や事前交渉の推移を見据え時期を判断することになりそうだ。

 再会談は両首脳とも前のめりで、トランプ氏は「非常に近い将来」と表明している。ただ、会談する以上は一定の成果を内外に示す必要があり、事前交渉を担うポンペオ氏は9月下旬、米メディアに「10月もあり得るが、それより遅くなる可能性が高い」と述べた。

 米朝交渉は米側が北朝鮮に核兵器のリストや非核化の行程表を示すよう求める一方、北朝鮮は朝鮮戦争(1950〜53年)の終戦宣言を含む体制保証を見返りとして要求し膠着している。(共同)