Wednesday, October 03, 2018 10:41 AM

第4次安倍改造内閣始動 菅氏「経済で結果出す」

 第4次安倍改造内閣が3日、本格始動した。安倍晋三首相は少子高齢化に対応するため「生涯現役社会」に向けた雇用制度改革や、全世代型の社会保障改革の実現を最大目標に位置付ける。菅義偉官房長官は記者会見で「全員野球内閣の精神で、経済再生や外交をはじめとした内外の諸課題に真摯に取り組み、結果を出したい」と強調した。野党は、森友学園問題で批判された麻生太郎副総理兼財務相の留任に反発しており、臨時国会で攻勢を強める構えだ。

 岩屋毅防衛相は訓示で「国民の命と平和な暮らしを守り抜き、世界平和に貢献する。全力で職務にまい進する」と強調。小野寺五典前防衛相との引き継ぎでは、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備を巡り、地元の理解に向けて丁寧に取り組む考えを示した。

 山本順三防災担当相は前任の小此木八郎氏からの引き継ぎで、地元の愛媛県が甚大な被害を受けた西日本豪雨に触れ「防災対策に緊張感を持って取り組む」と述べた。桜田義孝五輪相は職員へのあいさつで、2020年東京五輪・パラリンピックの成功へ向け「皆さんの心を一つにして、世界最高の大会をつくり上げたい」と訴えた。副大臣と政務官人事は4日に閣議決定する。(共同)