Wednesday, October 03, 2018 10:42 AM

ロシアの年金改革法が成立 受給年齢を引き上げ

 ロシア連邦議会の上院は3日、年金受給年齢の引き上げを柱とする年金改革法案を賛成多数で可決した。下院でも既に可決済みで、ロシア社会を揺るがせた同法案は議会を通過、成立した。プーチン大統領の署名を経て近く施行される。年金受給開始は2023年までに男性が現在の60歳から65歳に、女性は55歳から60歳にそれぞれ段階的に引き上げられる。

 政府が年金の財政負担軽減を目指して6月に提出した法案に対し、国内では激しい反対が巻き起こり、プーチン氏の支持率は急落。同氏は8月末、女性の受給開始年齢を政府案の63歳から60歳に引き下げるなど大幅に緩和する修正案を提出し、議会はこの修正案を反映させた改革法案を可決した。

 しかし、年金受給年齢の引き上げに対する不満は根強く、9月に全土で実施された知事選で複数の与党候補が敗北するなど政権への打撃は続いている。(共同)