Friday, October 12, 2018 10:26 AM

地方大学の魅力向上支援 首相、改憲論議に意欲

 安倍晋三首相は12日、共同通信加盟社編集局長会議で講演し、地方創生策の一環として地方大学の魅力向上を積極的に支援する考えを示した。「世界中から学生が集まる地方大学づくりを応援する。世界に勝てる学びの場をつくり上げる」と述べた。先の通常国会での関連法成立を踏まえ、対象になる地方大の第1弾を近く決定すると明言。憲法改正論議の前進に意欲も表明した。年内に見込まれる日ロ首脳会談が「大変重要になる」とし、北方領土問題の進展に全力を挙げると訴えた。

 来年の統一地方選や参院選をにらみ、政権として地方重視の姿勢を鮮明にした。首相は今月2日発足の第4次安倍改造内閣に関し「まさに地方シフトだ。それぞれの分野で地方目線、現場目線をどんどん取り入れてほしい」と語った。地方での成功例を引き合いに「地方から東京圏への人口流出問題に、しっかり取り組む」と述べ、地方で若者の起業を促す施策を進める考えを示した。

 地方経済については「地方税収は過去最高となった。地方にも確実に景気回復の温かい風が届き始めた証左だ。もっとこの流れを加速させたい」と強調した。(共同)