Friday, October 12, 2018 10:27 AM

「障害者活躍」業務選定を 雇用水増し、厚労相が指示

 中央省庁の障害者雇用水増し問題で、政府は12日、3回目の関係府省庁の連絡会議を開き、障害者の雇用の拡大に向け議論した。議長の根本匠厚生労働相は会議で「法定雇用率未達成の府省は、障害者が活躍できる具体的な業務の選定の検討を深めてほしい」と各省庁に指示した。

 会議では一連の問題を受けて厚労省が新たに設けた障害者雇用の専門アドバイザーについて説明。障害の特性などに詳しい人が、無理なく能力を発揮できるような業務の選定、採用後、長く働き続けられるような職場環境づくりを助言する。既に五つの行政機関が活用を始めているという。

 また厚労省は、今月29日に障害者雇用の理解促進のため、職員向けのセミナーを開催することも報告し、参加を呼び掛けた。(共同)