Friday, October 12, 2018 10:28 AM

サウジへ対抗措置取らず トランプ氏、記者不明に慎重

 米国を拠点にサウジアラビア政府を批判してきたサウジ人著名記者がトルコで行方不明になり、サウジ政府の関与が取り沙汰されている問題で、トランプ大統領は11日、サウジへの対抗措置を現時点では取らない方針を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。

 トランプ氏は大統領就任後の初外遊先にサウジを選んだほか、イラン抑止のため親サウジ路線を鮮明にしてきたことから、サウジ政府の関与が明白になるまでは慎重に対応する構えのようだ。

 ワシントン・ポスト電子版は11日、米トルコ両政府当局者の話として、トルコ政府が記者殺害を証明する映像と音声記録があると米政府に伝えていたと報じた。記者がイスタンブールのサウジ総領事館に入館後、サウジの警備チームが殺害し、遺体を切断したことが示されているという。(共同)