Monday, October 15, 2018 10:25 AM
日中、海難協定締結へ 下旬の首相訪中で確認
日中両政府は、周辺海域で海難事故が起きた際の協力の在り方を定めた「日中海上捜索・救助(SAR)協定」を締結する方針を固めた。菅義偉官房長官が15日の記者会見で「最終調整中だ」と述べた。安倍晋三首相が今月下旬の訪中時に李克強首相との会談で確認し、両政府の署名式に立ち会う見通し。
首相は関係改善に向けた外交成果としてアピールする意向だ。「競争から協調へ」(首相)を掲げ、海洋安全保障を巡る連携を進める。一方、防衛力強化に引き続き取り組み、硬軟織り交ぜた姿勢で中国と向き合う。
日中双方は互いに分担する海域を決めない方向で調整している。中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島の周辺海域の扱いを巡る対立を避け、海上保安当局間の信頼を醸成する狙い。海難事故発生時の緊急措置の在り方や当局間の情報交換の方法を定める予定だ。日本は米国や韓国などと同様の協定を結んでいる。(共同)
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