Monday, October 15, 2018 10:26 AM

5万人の有権者登録保留 米激戦州、投票妨害か

 AP通信は14日、11月の米中間選挙を前に、ジョージア州で5万3000人分の有権者登録の申請が保留されていると伝えた。州議会多数派の共和党が導入した不正投票防止法に基づく措置だが、激戦となった州知事選はわずかな票差が勝敗を決するため、民主党側は投票妨害と猛反発している。

 ジョージア州では有権者登録の厳格化を目的に、申請内容を運転免許証など公的記録と照合するよう義務付ける法律が昨年制定された。申請が保留されている5万3000人のうち7割は黒人とされ、市民団体は施行停止を求め提訴している。

 州知事選の共和党候補ケンプ州務長官は法整備を後押しした主要人物。民主党候補のエイブラムス氏は14日、CNNテレビの番組で、公職を利用してマイノリティー(少数派)を抑圧し「投票を困難にさせている」と猛反発した。(共同)