Tuesday, October 16, 2018 11:07 AM

制裁維持なら米朝進まず 北朝鮮通信社が長文記事

 北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、トランプ政権が制裁による敵視政策を維持しており、このままでは米朝交渉の進展は望めないと警告する長文記事を配信した。個人名の記事だが、即時の制裁緩和を要求する北朝鮮政府の立場を反映しているとみられる。

 記事は、訪朝したポンペオ米国務長官と金正恩朝鮮労働党委員長との会談は生産的だったと評価しながら、米国務省は制裁緩和は非核化の後だとし、韓国にも圧力を加えていると非難した。

 また、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射の中断に応じて制裁措置を解除するのが当然なのに、米側の対応はトランプ大統領が中断を自慢げに語っているだけだと指摘。「朝米交渉という列車は制裁という障害物がレール上にある限り、一寸たりとも前に進むのは難しい」と主張した。(共同)