Tuesday, October 16, 2018 11:08 AM

9月の訪日客5.3%減 5年8カ月ぶりマイナス

 観光庁は16日、9月に日本を訪れた外国人旅行者は推計で前年同月比5.3%減の215万9600人だったと発表した。2013年1月以来、5年8カ月ぶりのマイナス。訪日客の約4分の1が入国する関西空港が台風21号の浸水被害で一時閉鎖したことや、北海道の地震発生後に旅行を取りやめる動きが広がったことが影響した。

 田端浩観光庁長官は同日の記者会見で、関空が既に復旧していることを挙げ「関西は回復基調になっている」とする一方、韓国や香港では地震の風評被害で10月も北海道旅行を控える傾向が続いていると指摘。「20年に訪日客を年4000万人に増やす目標に向けて早急に回復を図ることが重要だ。ありとあらゆる施策を講じる」と強調した。

 今年2〜6月の訪日客数は10〜20%台の高い伸びだったが、大阪府北部地震や西日本豪雨の影響で7、8月は1桁台に鈍化していた。(共同)