Monday, October 22, 2018 10:08 AM
退職金、不合理な差解消を 定年再雇用の待遇も規定
厚生労働省は19日、正社員と非正規労働者の不合理な待遇格差を解消する「同一労働同一賃金」を巡り、問題となる格差の具体例を示して企業に注意を促すガイドライン(指針)をまとめた。原案で具体的な言及がなかった退職金や家族手当について「不合理な待遇の相違の解消が求められる」と明記したほか、6月の最高裁判決を受け定年後再雇用の待遇も盛り込んだ。
厚労省は2016年12月、基本給や賞与、各種手当について指針の原案を作成。今回、新たな項目を追加した。
指針は基本給について、能力や経験に応じて支給する場合、それらが同じであれば非正規にも同一額を支給しなければならないと規定。正社員が非正規よりも多くの経験があるとして高い基本給にしていても、その正社員の経験が現在の業務と関連性がなければ「問題となる」とした。同時に、正社員の待遇を引き下げて格差を解消することは「望ましくない」と明記した。(共同)
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