Wednesday, October 24, 2018 10:42 AM

サウジ擁護を軌道修正か 米、追加措置の要否判断へ

 トランプ大統領は23日、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の死亡事件で、サウジ政府の対応を「史上最悪のもみ消し」と強く非難し、サウジ擁護論から軌道修正を図った。事件の背後関係に関心が集まる中、トルコに派遣した中央情報局(CIA)のハスペル長官から近く報告を受け、追加の対抗措置の要否などを判断する見通し。

 トランプ氏は23日、サウジ側による殺害のもみ消し工作は「完全に失敗に終わった」と断じた。さらにサウジ側の説明が変遷した点を踏まえ「事件が起きるべきではなかったし、言い訳もあるべきではなかった」と不快感を示した。

 先週、サウジが「口論と格闘」の結果、カショギ氏が死亡したとする捜査結果を発表した際は「信じられる」と支持していたのに比べると23日は批判的な発言が目立った。サウジ側の説明に疑念を深める米情報機関の進言が影響したとの見方もある。(共同)