Thursday, October 25, 2018 10:45 AM

日立、クラリオン売却へ 仏企業に約800億円で

 日立製作所が東証1部上場の子会社で、カーナビなどを手掛けるクラリオンを、フランス自動車部品大手のフォルシアに売却する方針を固めたことが25日、分かった。保有する6割超の株式の大半を手放し、譲渡額は約800億円になる可能性がある。低収益事業の見直しの一環。近く発表する。

 日立はITやエネルギー、インフラなど中核事業に集中する姿勢を鮮明にする。目標に掲げる2019年3月期の営業利益率8%の達成を確実にしたい思惑もある。

 日立は06年、カーナビ事業を取り込む狙いでクラリオンを子会社化。しかし、カーナビの代わりにもなるスマートフォンの普及や自動車メーカー向け製品の開発費増大といった事業環境の変化を踏まえ、大きな成長は期待できないと判断した。(共同)