Thursday, October 25, 2018 10:47 AM

前大統領らに小包爆弾 反トランプ勢力脅迫か

 米連邦捜査局(FBI)は24日、オバマ前大統領やクリントン元国務長官、CNNテレビなどに宛てて不審な小包が22〜24日に相次ぎ見つかったと発表した。中身はパイプ爆弾とみられる。バイデン前副大統領やオバマ前政権の閣僚ら民主党の政治家に宛てた不審物も当局は調べており、トランプ共和党政権の批判勢力への脅迫を狙った可能性が浮上。FBIは同一犯か同一グループの犯行とみて容疑者逮捕に全力を挙げている。

 中間選挙を2週間後に控えて党派対立が激化する中、米社会の緊張は一層高まった。小包が届いたCNNニューヨーク支局が入る高層ビルからはキャスターらが避難。ニューヨーク市のデブラシオ市長は記者会見し「テロ行為だ」と非難した。

 オバマ氏やCNNへの攻撃的発言を繰り返しているトランプ大統領は24日、ホワイトハウスでの行事で「米国には政治的暴力の居場所はない」と強調。一方で同日のウィスコンシン州の支持者集会では「メディアは敵意や間違った攻撃をやめる責任がある」と訴え、政権に批判的な報道への攻撃を続けた。(共同)