Tuesday, October 30, 2018 10:29 AM
日中、3原則巡り食い違い 首相「確認」、中国沈黙
「競争から協調へ」を柱とする日中関係「3原則」を巡り、日中双方の食い違いが30日までに表面化した。安倍晋三首相が中国首脳と確認したと説明するのに対し、中国側は「双方は両国関係の発展について高度な共通認識に達した」(同国外務省)としながら3原則を確認したかどうかは沈黙を保つ。野党は首相説明の信ぴょう性が問われるとして国会で追及する構えだ。
3原則に関し、首相は29日の衆院代表質問で「習近平国家主席、李克強首相と日中関係の道しるべとなる三つの原則を確認した」と答弁。両氏と北京で会談した26日、フェイスブックにも同じ趣旨の文を書き込んだ。一方の中国は「競争から協調へ」「脅威とならずパートナーに」「自由貿易の推進」という理念について「歓迎する」(同国外務省)としているものの、「3原則」には言及していない。
西村康稔官房副長官は北京で26日、記者団に「三つの原則という言い方はしていない」と明言。政府関係者は「『3原則』は政府内の議論で出てきた言い回しではない。首相周辺がひねり出したと聞いている」と述べた。(共同)
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