Tuesday, November 06, 2018 9:37 AM

イラン原油の輸入再開へ JXTG、制裁適用除外で

 石油元売り最大手JXTGホールディングスは6日、10月分から輸入を停止していたイラン産原油の輸入再開を検討すると明らかにした。米国によるイラン原油を巡る制裁の適用除外対象国に日本が入ったため。コスモエネルギーホールディングスと昭和シェル石油も対応を検討する方針だ。イラン制裁などを背景にガソリン価格は高止まりをみせていたが、上昇傾向に歯止めがかかる可能性も出てきた。

 米国は原油や金融などを標的にした制裁を発動した5日、日本など8カ国・地域に対し180日間の原油輸入を限定的に容認すると発表した。ただ定められた期間が過ぎた後の扱いについては示されておらず、JXTGがイラン原油の輸入を再開しても、再び停止に追い込まれる恐れがある。

 JXTGはこれまで日米の政府間交渉が続いているとして、イラン原油を巡る対応を明らかにしていなかった。広報担当者は、輸入再開の時期や量については「調達先の多様化や経済性から判断していく」と話した。(共同)