Tuesday, November 06, 2018 9:38 AM

KYB、通期赤字23億円に 免震データ不正で下方修正

 免震・制振装置の検査データ改ざんが発覚した油圧機器メーカーのKYBは6日、2019年3月期の連結純損益予想を従来の160億円の黒字から23億円の赤字に下方修正した。赤字になれば3年ぶり。不正装置の交換に関する費用が響く。売上高は従来の4160億円を維持した。

 加藤孝明副社長は東京都内で記者会見し、不正製品の交換費用が膨らむ可能性を認め、今後の収益状況について「かなり厳しくなる」と説明した。

 同日発表した18年9月中間連結決算は、純損益が前年同期の72億円の黒字から、119億円の赤字に転落した。不正装置の交換費用144億円に加え、今回の問題とは別に米国での訴訟の和解金を計上した。売上高は前年同期比7.0%増の2027億円だった。(共同)