Tuesday, November 06, 2018 9:38 AM

米副大統領と13日に会談へ 首相、強固な同盟再確認

 日米両政府は、ペンス米副大統領が13日に来日し、安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相とそれぞれ個別に会談する方向で最終調整に入った。関係者が6日、明らかにした。首相は北朝鮮の非核化や日本人拉致問題解決に向けた協力を重ねて求めるとともに、改善傾向にある中国との関係に理解を要請。外交の基軸に据える強固な日米同盟を再確認したい考えだ。

 ペンス氏は10月4日の対中政策に関する演説で、貿易不均衡や南シナ海の軍事拠点化など中国の外交手法を列挙し、痛烈に批判した。一方、首相は10月下旬の訪中で習近平国家主席、李克強首相と相次いで会談、日中関係改善の流れを加速させており、米中との間合いに腐心しそうだ。

 ペンス氏は今月、シンガポールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議と、パプアニューギニアでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にトランプ大統領の代役として出席する。現地では安倍首相と十分な会談時間が確保できないため、会議に先立ち日本に立ち寄ることになった。(共同)