Tuesday, November 13, 2018 9:38 AM

AI内蔵のコンセント開発〜新興のカラント、節電狙う

 省エネルギー製品を開発する新興企業のカラント(Currant、カリフォルニア州)は、人工知能(AI)を活用した電源プラグ受け(コンセント)を発表した。

 エナジー・マネジャー・トゥデイによると、同社の電源プラグ受け「カラント・スマート・アウトレット(Currant Smart Outlet)」はスマートフォン用アプリケーションと連動し、電力の使用状況や節電策をスマホ画面のアプリ上に表示する。

 米国では、家庭の電力の約4分の1はプラグを差したまま使われていない家電や機器の待機電力に消費され、その電気料金は全米合計で年190億ドル前後と推定される。

 カラントの新しいプラグ受けは、家庭の電力消費傾向をAI技術で示すことで、快適さを損なうことなく簡単に節電できるようにする。同社を設立したヘイスティー・グランベリーCEOは「プラグを差し込んだままになっている機器類の影響はあまりに評価されなさすぎ。電力の使用パターンを分析して簡単な対策を提案することで、当社製品はその問題に対応する」と話している。

 「スマート・アウトレット」のアプリは、その時の電力使用状況と電気料金を瞬時にグラフで表示するほか、外出先からでも電源のオンオフ操作ができる。また、「アマゾン・アレクサ」および「グーグル・ホーム」といったAIスピーカーと互換性があり、音声指示による操作も可能。