Tuesday, August 30, 2016 10:05 AM

米国行き9月下旬以降に MRJ、修理や飛行手続き

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の米国に向けた飛行が、9月下旬以降にずれ込む見通しとなったことが30日、分かった。空調システムの不具合で2日続けて離陸後に引き返しており、修理や今後の飛行手続きに時間がかかる。

 三菱航空機は不具合について、空調の異常を検知するための監視センサーが誤作動したとの見方を明らかにした。ワシントン州の空港で9月9日(現地時間)に予定している飛行試験拠点の開所式の日程を見直すことも検討している。

 MRJは実用化に向け計2500時間必要とされる飛行試験の大半を、天候などに恵まれた米国で実施する方針。米国での試験開始が遅れることで2018年半ばの初納入への影響が懸念されるが、三菱航空機は「納期に変更はない」としている。(共同)