Tuesday, August 30, 2016 10:06 AM

米欧FTA交渉の停止を フランス政府が要請へ

 フランスのフェクル貿易担当相は30日、欧州連合(EU)と米国の自由貿易協定(FTA)交渉に関し、米国側の交渉姿勢に問題があるとして、9月のEU貿易担当相会合で交渉の停止を求める考えを明らかにした。フランスメディアに語った。

 フェクル氏は「もはや現在の交渉にフランスの政治的支持はない。米国側はほとんど譲らず、同盟国間の交渉の在り方ではない。(交渉の)基盤を改善し、後に再開すべきだ」と述べた。

 EUと米国は2013年7月に交渉を開始したが、難航し、昨年末までの合意を断念した。今年中の合意を新たな目標としたが、ドイツのガブリエル副首相も今月、交渉は事実上失敗との認識を示すなど、合意実現は困難な情勢となっている。(共同)