Tuesday, August 30, 2016 11:13 AM

8車種燃費が公表値下回る 三菱自不正、一時販売中止

 国土交通省は30日、三菱自動車が販売中のスポーツタイプ多目的車(SUV)の「RVR」「パジェロ」、乗用車「ミラージュ」など8車種の燃費が、販売用のカタログで公表していた数値を、最大8.8%下回ったと明らかにした。三菱自動車は8車種の販売を2週間程度中止し、そのうち顧客が燃料代などの負担を被った7車種、7万6474台を対象に3万〜10万円の賠償金を支払うと発表した。

 国交省によると、三菱自動車は軽自動車4車種の燃費データ改ざん問題を受け自社で再測定した際、5回の測定から結果の良かった3回のデータだけを使って燃費を計算していた。三菱自動車は「法令違反ではない」としながらも、不適切とする国交省の修正指示を受け入れて、新しい燃費値を同日、申請した。

 修正でエコカー減税のランクが変わり、顧客の納税額が増える分は賠償金でカバーする。三菱自動車は賠償費用として来年3月期に約70億円の特別損失を追加計上する。(共同)